リンカ&丁寧の哲学倫理・雑談解説

丁寧くんとリンカくんの掛け合いを通して、高校公民、ひいては哲学倫理をわかりやすく簡単に解説します。

リンカ&丁寧初登場

こんちはっす! リンカだぜ!

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リンカ

 

丁寧と申します。よろしゅう。

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丁寧(ていねい)

 

リンカ「とは言ってもおれたち、みんなとは初めましてだよなあ」

 

丁寧「せやねえ。ゆうても、そない自己紹介できることもないけど」

 

リンカ「うーんと… とりあえず! これからの記事ではおれたちふたりが、テツガクとかリンリとかの解説をしていくぜ」

 

丁寧「解説いえるほどの、滅多なモンでもないねんけどなあ。適当にぼくらが話しとるのを横っちょで聞いとる、くらいの感じで読んでくれたら、ぼくらもやりやすいです」

 

リンカ「おれが質問とかしたりすんのを、丁寧が答えってってくれる感じだな」

 

丁寧「基本的には、そうなる予定やね」

 

リンカ「つーわけで! 明日からもよろしくな」

 

丁寧「二日に一回くらいのペースで皆さんに会えたら、ぼくらも嬉しいなて思っとります。ほんなら、またね」

 

リンカ「またな~~」

【哲学って】世の中が不安に満ち満ちてくると急にバズるあいつ【何者?】

タレス


おはようございます、二宮損得(にのみやそんとく)です。

突然ですが、あなたはタレース派ですか? それともタレス派ですか? どちらも聞いたことない派ですか? ぼくは調子に乗っている時はタレースと言う派です。数えたことは無いけども、肌感で若干タレース数のが多い気がします。

突然ごめんなさい。タレスは、いっちばん最初に「哲学」について考えた人なんです。第一学習社の最新倫理資料集(2013年初版発行)では23ページに、山川出版社の倫理用語集第2版では39ページに載ってます。

タレスはまあ、万物の根源は水、っていう1発芸でハネたけどそれ以降はバズらんかったという印象を持つ人も多いと思うんですけど、やっぱすごい人なんですよね。まさにコロンブスの卵というやつです。何事もいっちばん最初にやる、思いつくって、すごいんですよ。なんだかんだ言うて。

 

 


◆哲学のはじまり


タレスギリシャの人なんですけど、大昔のギリシャにはたっくさんの神様がいて、そのぶん神話もたっくさんあって、おまけに民族もたっくさんの種類がおったんですね。そんなカオスだと、何信じたらええのかわからないじゃないですか。

「あの神話によると○○ってこうやって生まれたらしーよ」
「でもおれの民族の神話ではそうは言ってねえよ」
「えっ?」
「えっ?」

という感じです。真っ向からアンジャる(話が噛み合わずすれ違うの意)んですね。コントにはなり得ません。

何を信じればええのかわかんねえ→ちゃんとよく考えてみよう、という流れで哲学は生まれました。諸々のことをハブき倒してはいますが、簡単に言うと、こうなります。


余談


人々が自由にSNSで発信できる現代においては、情報が溢れかえり、結局何が信じるに値する真実なのかが、わからんくなってきてます。

人は贅沢なもので、いざ「自由」を与えられると、「えっえっ? 何すりゃええのん?」と、不安を感じる傾向にあるんですよね。まさに今はそんな感じじゃないですか。

思考や情報の取り扱いがこの上もなく自由に出来てしまうせいで、却って何も信じられなくなってしまうと言うか。

何に傾倒しても、視点を変えれば、それも間違いなんちゃうんかと思うこととか、ありません? まあ疑いの目を向けるとか、それ自体はいいことやとは思うんですけど、あまりにその繰り返しやと嫌になりますよね。やっぱり何か一本筋の通った何かにすがりたい。

そんな時、哲学って流行るんです。不況の時とか、不安を強く感じている時、人は哲学に手を伸ばすのだそう。

まさに今も、哲学がバズりやすい環境が整ってますよね。きっかけはどうであれ、哲学・倫理学は触れてみると楽しいものですよ。ぼくからも、これを契機に浅くでもいいから哲学倫理学に手を出すことを、強くおすすめしておきます。


◆本日のまとめです。

 

・哲学をいっちばん最初に考えた人は、【タレス】くん。万物の根源は水だと大声で言った。

・当時のギリシャは多様な神話とかぐちゃぐちゃでいまいち何を基準にしたらええのかわからんような空気があった。そんなぐちゃぐちゃ状態が、哲学を育てる環境としては最適だった。

そいじゃまた。